本のはなし

「つかこうへい正伝」

図書館に返却しなきゃならない本だから写真撮っておこうっと。

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函館のTSUTAYAでこの本に出合い、買いたいと思ったが3000円を超える値段にびびり、
帰ってすぐに町の図書館にリクエストした。

ようやく手にし、一気に読了。

昔のこと色々思い出した。

中学・高校の同級生のYくん(今どうしてるだろう・・・)
早稲田に行って演劇にかぶれて、「つかこうへいがおもしろい!」と紹介してくれた。

落語とかに興味があったから、戯曲を読むことも好きだった。
せりふとせりふの間の簡単なト書きや空白の行から、
そこに流れる場の雰囲気や、表情や、背景・・・それらをイメージすることがおもしろかった。

初めて読んだつかこうへいの作品「郵便屋さんちょっと」
正直、どこがいいのか、何を言いたいのかよくわからなかった。
せりふや行間から舞台や人間が想像できなかったから。
しかし、何が出てくるかわからない破天荒な展開は、今まで感じたことのない新鮮な緊張感を感じた。

一時期、つかこうへいばかり追って読みあさった。

戯曲のおもしろさは勿論、小説「ジャイアンツは死なない」や「つかへい犯科帳」や「腹黒日記」などのエッセイに登場する、常軌を逸したようなつかの突っ張った生き方に魅力を感じたから。

直木賞を受賞し、活躍するフィールドも広がったためか
晩年は文化人としてずいぶん良識的な作家活動を続けていた印象で、ちょっと物足りなさを感じてきて、
つかからだんだん離れていった。

6年前、62歳でつかこうへいが死んだ。

今、この「つかこうへい正伝」を読み終え、また少し印象が変わってきた。

結局、つかこうへいという役者が人生というリアルなドラマの中で、「つかこうへい」という役柄を生涯を通じて強烈な個性で演じきったということ。

だからあの突っ張りであり、真に突っ張るってそういうことなんだろう。

フィクションの舞台で演ずる役者たちより、1枚も2枚も上手だったというアイロニー。

そういう意味じゃ、つかこうへい、もう一度リスペクトしたくなってきた。

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お寺の息子だったYくん、ご無沙汰してます。
元気にしてますか。

きみのことも、この本を読みながら何度も何度も、懐かしく思い出してましたよ。












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この記事へのコメント

  • もち

    読書の秋!
    図書館で本を借りて読む生活なんて最高だね(*´∀`)
    2016年10月05日 00:00
  • mocokichi


    好きな本や作家にまつわる想い出、いっぱい話したいことがある。
    2016年10月05日 10:22

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